エビデンス基準
本サイトの各記事は、以下のエビデンス基準に基づいて執筆されています。
調査と編集の流れ
記事は、まず通説として広まっている主張を一つの問いに分解し、関連する査読論文・公的統計・レビュー論文を探すところから作ります。 その後、支持側の研究と批判・修正側の研究を分け、研究デザイン、対象人数、追試の有無、文化圏の違いを確認したうえで本文に反映します。
- 検索: PubMed、Semantic Scholar、CiNii Research、公的統計を中心に関連文献を探します。
- 確認: DOI がある論文は CrossRef で実在性を照合し、プレプリントや査読前資料は原則として根拠から外します。
- 選別: 単発研究だけでなく、メタ分析、レビュー、大規模追試、観察研究の限界を分けて読みます。
- 編集: 読者が誤解しやすい点、日本の読者への適用範囲、残る不確実性を必ず本文に残します。
AI補助と人間による確認
本サイトでは、論文検索の補助、要約の下書き、脚注整合チェックなどに生成AIを利用する場合があります。 ただし、公開記事では運営者が本文、引用元、判定ラベル、留意点を確認し、架空の文献や本文と引用の不整合が残らないよう見直します。 生成AIの出力をそのまま掲載するのではなく、論文情報と本文の対応を確認したうえで編集しています。
評価ラベル(検証結果の表示について)
各記事の冒頭には、検証結果を一目で把握できるよう 5段階のエビデンス評価ラベル を表示しています。 これは「通説の正誤」を判定するものではなく、「査読論文を含むエビデンスの蓄積状態」を示すものです。
複数の査読論文が一致して通説を支持している。効果や関連性が再現性を持って確認されている状態。
一部の条件・集団・側面でのみ通説が支持される。普遍的とは言えないが、文脈次第で当てはまる場合がある。
通説を支持する査読論文と批判・修正する査読論文が並立している。研究手法や対象によって結論が分かれる状態。どちらが優勢かは記事本文で説明する。
複数の査読論文が一致して通説を支持しない。主張のとおりの効果や関連性は確認されていない。
主張を検証する査読論文がほとんど存在せず、本サイトの方法論では結論を導けない領域。噂や経験則として広まっているが、学術的検証は乏しい。科学的根拠を期待せず、慣習として理解するのが適切。
評価は本記事執筆時点で確認できた査読論文に基づくもので、新しい研究の登場により変わる可能性があります。 記号だけで結論を判断せず、本文の留保点・限界も合わせてお読みください。
「混合」と判定される記事が多い理由
本サイトでは、「🟡 支持・批判混合」と判定される記事が少なくありません。
これは、2010年代以降の再現性危機(replication crisis)の影響です。 かつて確立されていた知見が大規模な追試で再現できなかったり、 効果量が当初より大幅に小さかったりする例が相次ぎ、現在も修正が進んでいます。 その結果、初期の華々しい結果を支持する研究と、後年の追試で否定する研究が 並立する状態のテーマが多く存在します。
ただし、`mixed` の中でも研究全体の重心が支持/否定どちらかに寄っているケースは多く、 各記事の 結論セクションで「やや◯◯寄り」と文章で明示しています。 ラベルの離散区分では表現しきれないグラデーションを、本文で補足する運用です。
歯切れの悪い結論は、科学が誠実に自己修正している証拠です。 「現時点ではこの程度のことしか言えない」と正確に伝えることを本サイトは重視しています。
1. 査読論文のみを引用
記事中で根拠として引用するのは、他の研究者による査読(ピアレビュー)を経て、 学術誌に掲載された論文のみに限定しています。
査読を経ていない以下のものは引用対象から除外します:
- プレプリント論文(bioRxiv, medRxiv, arXiv, PsyArXiv 等で公開されたもの)
- 個人ブログ・解説サイト
- 査読なしの会議資料・白書・業界レポート
プレプリントは未来の科学的知見の重要な源泉ですが、まだ独立した検証を受けていません。 ただし、「あるテーマについて肯定的な研究がプレプリント段階に留まっている」という 事実そのものは重要な検証材料となるため、本文中で言及することがあります。
2. 引用元のDOI実在確認
記事中で引用する全ての論文について、CrossRef API でDOIの実在を確認しています。 これにより、生成AI等の手段による「架空の論文」(ハルシネーション)の引用を排除しています。
3. 検索ソース
論文検索には以下のデータベースを用いています:
- PubMed: 医学・生命科学の論文(米国国立医学図書館)
- Semantic Scholar: 全分野の学術論文(Allen Institute for AI)
- CiNii Research: 日本語論文(国立情報学研究所)
- e-Stat: 政府統計の総合窓口(該当する場合)
4. 両論併記
通説を支持する側の主張・根拠を、最初に公平に提示してから検証エビデンスを示します。 否定一辺倒の記事にしないことで、読者がエビデンスを評価する余地を確保しています。
5. 留保点の明示
各記事の結論部分には、必ず留保点・限界点を明記します。データの限界、解釈の余地、 個別事情の存在に言及し、「断定」を避けます。
6. 改訂・訂正
新しい研究の登場や、誤りの指摘があった場合は、記事を更新または訂正します。 重要な変更には更新日を併記し、判定ラベルを変更する場合は本文の結論と矛盾しないよう見直します。
誤った DOI、本文で参照していない引用元、研究内容の読み違い、文化圏への適用に関する見落としを見つけた場合は、 お問い合わせからご連絡ください。確認できたものから順次修正します。
限界について
本サイトの記事は、検索可能な範囲の論文に基づいています。すべての関連研究を 網羅できているわけではなく、主要なデータベースに収録されていない研究は 対象外となります。また、新しい研究の登場により結論が変わる可能性があることも ご理解ください。
サイト運営者の立場と限界
本サイトは 個人によって運営 されています。各記事のテーマ (医療、心理学、教育、経済など)の 領域専門家ではありません。 引用する論文は査読を経た学術誌に掲載されたものに限定していますが、 論文の選定・解釈・重み付けには運営者の判断が含まれます。
各記事の結論は 「現時点で確認できた査読論文の範囲での評価」 であり、以下によって変わる可能性があります:
- 新しい研究の登場
- 主要データベースに収録されていない研究の存在
- 運営者の見落とし・誤解釈
医療・教育・投資など重要な判断は、必ず該当分野の専門家にご相談ください。 本サイトの情報のみを根拠とした判断について、運営者は責任を負いかねます。 詳細はプライバシーポリシーの免責事項もあわせてご確認ください。